無人駅にチラシを置く

空飛ぶ引きこもりライター千聖(ちさと)です。

私の夢に、おにぎりと珈琲でほっとしているうちに自分のやりたいことや夢・天命が降ってくるような感覚の古民家カフェを作る、というのがあります。

 

その古民家カフェのチラシをどこかに、置くとしたら、どこに置くだろう・・・と考えた時に、無人駅にチラシを置きたい、と想いました。

無人駅なんて人も降りないし、誰か来るかもわからないような場所。マーケティング的に考えたら、0点みたいな感じだけれども、私はそこがいい、と想いました。

 

たとえばそれは、いつも新宿駅に向かって会社に行っていたひとが、ふともう、その生活に違和感になって、裸足で海に行きたくなったときのような。

勢いで、会社と反対側の電車に飛び乗って、どこに行くでもないようなあてもないたび。千と千尋の神隠しみたいに、徐々におりていく人のなか、車内に誰もいなくなったころ、ふと、ああ素敵な場所だなあ、と思って降りる無人の海街駅。

 

その駅に、ふと置いてある・・・

 

そんな感覚で、チラシを見つける人がいたなら。

 

 

あるいは、廃駅でもいいかもしれない。

自殺しに行こうかくらいのそういう感覚のときに、そのチラシを見つけちゃって、思わず気になって仕方なくなっちゃって、家に持ち帰ってその場所に行くかどうか考えるくらいの、そういう存在。

そういう場で在りたいと想う。

 

自殺しようと思って検索したことがある、と話してくださった方が、自殺したくなったら思いとどまるためにかける電話番号があるけれど、あれは繋がらないんだ、と教えてくださいました。

それほど多くの人がかけてくるのかもしれない。だから手が回っていないのかもしれない。でもようやくの想いでかけた電話が、誰にも繋がらなかったのだとしたら。

 

それほどの絶望と孤独はないだろうと想う。

 

この場所は自殺の相談に乗れるような場所ではないし、死にたいと思う人に死ぬなとは言えない。

だけど、いろんな喧噪から離れて、おにぎりや珈琲をただ食べてぼーっとできて。

そして、いつか見た漫画やアニメの世界みたいに、夢見た世界は現実にあるのかもしれない・・・とふと、そんなふうに感じられるような場所で在れたらと想う。

 

そんなふうな場所が、私の人生を変えた未来型という場所だと想っています。

 

お読みいただきまして、ありがとうございます。

 

千聖

 

 

 








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