自営業・飲食店の経営が苦しい時はお客さんのズレが…赤字脱却した理由とは

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空飛ぶ引きこもりライターの千聖(ちさと)です。

今日は、自営業やお店が、経営が厳しくなっていくときに、よくありがちな「お客さんのズレ」の問題についてお伝えして行きます。

 

自分のお店はどんなお客さんのために??

お客さんに、塗装店さんがいらっしゃるのですが、その方は二代目の社長さんです。

 

初代の社長さんは、安くて良いものを、という考え方のもと、塗装を行っていて、その下で働いていた二代目の現社長は、明日の仕事もない日を体感し、安いだけでは売れないし、職人もギリギリになってしまうというのを経験しました。

 

その経験から、良いものを届けるのはもちろんだけれども、質を保つためにも、値段を上げて行くことは必要だ、と考えました。

アフターフォローもしたいし、困ったことがあればすぐに飛んでいって差し上げたい。

 

でも、それをするためには、やはり値段を安くするわけにはいかない。

なので、思い切って、値段をあげることになりました。

 

ですがある日のお客さんにお見積り書をお届けしたところ…

 

「えっ?高いよ??前の親方はこんな金額じゃなかった」

 

そうなのです、前は、安かったのに、なんでこんなに??

というお客さんが来られてしまったのです。

 

その時、二代目の現社長さんは、心がぐらつきました。

リピートのお客さんだし…安くしても…

ここで仕事を断られたらまた仕事があるかわからない…

 

明日の仕事もなかった日を思い出したりしたら、その恐怖が頭をよぎりますよね。

 

 

でも、この社長さんは、思い留まりました。

安くしないことには、理由がある。

質はもちろんのこと、アフターフォローまでしっかりお届けするような安心の塗装をお届けするのだと。

 

だから、この値段で、前の社長のときとは、申し訳ないけれども違うのだと…

 

そうするとその心意気を買ってくださり、値上げした金額でも、受注に至ったのでした。

 

その後も段階的に値上げを行い、またその値上げのたびに試練のように、高い、と言われたり、他の安い業者さんと比較されて、他の業者さんにお客さんが行ってしまったり…

ということも経験されました。

 

ですが、それでも、自分はこのサービスをご提供したいから、と、その値段をご理解くださる方のためだけにお届けするようにしました。

 

そうすると、値段を気にするお客さんは来られなくなり、その方だからこそ頼みたい、というお客さんが来てくださるようになり、

そして、口コミでも広まったり、丁寧な技術や質で、工事現場の近隣の方からもご依頼があったりするようになりました。

 

​自分の届けたい場にこだわる

よくやってしまいがちなのは、不特定多数のお客さんを、お客さんとしてしまいがちなことです。

 

お客さん像は広いほうが、たくさんのお客さんが入る、間口が広がるのでは、と考えます。

 

私自身もブログをはじめたとき、山籠り先生、竹川さんから、「お客さんはたった1人に向けてですよ」

 

と言われて、えっ!そんなことをしたら、1人しか来られないじゃないですか…!

と思ったのを覚えています。

 

でも、ほんとうに、1人のために、くらいに理想のお客さんを明確にすることが大切で、広がりすぎるとどっちつかずになってしまったのです。

 

たとえば、自分のお店は、静かで贅沢な時間を過ごしていただきたい、となって、静かな空間を提供するお店。

でも、子連れの方には子供用の遊び場がないとね!となって、子供のためのスペースがあったりすると、静かな時間を楽しみたい人は、子供が気になってしまったり、

 

逆に、子連れの方は、静かな空間を子供が壊してないか気になってしまいます。

 

どちらのお客さんも寛げなくなってしまうのですね。

 

これは、どちらに振り切るのもありなのですが、大事なのは、

 

自分のお店が、どういう場を届けるお店なのか

その場を喜んでくださるお客さん

 

というのが、理想のお客さんであり、そのお客さんのための場になればなるほど、理想のお客さんが、まさにこの場は自分のための場なのだ!

と感じてくださって、新規で来てくださったり、リピートが途切れなくなっていきます。

 

じゃあ理想のお客さんがどちらの場合もあり、だったら?

じゃあこういうのだとどうなりますか?

と、竹川さんに聞いてみたことがあります。

 

理想のお客さんが、

静かな時間も楽しみたいけれど

子供もいらっしゃる方で、子供とも一緒にカフェに行けたらいいな

 

という方なら?

と。

 

それなら、と答えたのが

 

○場所を明確にわける

というのがまずひとつ。

静かなスペースのところと子供がわいわいしているところのスペースを明確にわけるようにする。

 

でも、場所はそんなに場所を確保できない、となるのであれば

 

○時間帯を分ける

というのも一案でした。

 

休日のこの時間は子連れオッケーな時間で、

平日は静かなスペースで、とか。

1日の中で昼と夜は、というので分けたり。

 

 

その方が理想の方であるというならば、そういうふうに分けていったりすることもいいですね、と。

 

竹川さんが前にプロデュースしていた音楽アーティストに、昼間はアイドル、夜はロックミュージシャン、というようなアーティストもいました。

 

そのアーティストは、もともとロックでバンドを組んでいたけれど、実はアイドルもやりたかった、というので、

じゃあどっちもやるか、と活動していたところ

 

ラジオから、昼はアイドル夜はロック、という真逆のスタイルですね!

それは面白い、と言われて、そういう感じで活動をすることになり、有名な芸能人の番組のエンディングに曲が使われるようになりました。

 

お客さんが理想の方だけになれば、自分のやりたいこと、届けたいことにもこだわれる!

時に仕事は、本当はこんなことがやりたいわけじゃないんだけどな…

という仕事になる場合もありますよね。

 

そういうお仕事が合間にあることも、大事だと想います。

ですが、そういうやりがいのないお仕事だけで生計を立てる、となると、やりたいお仕事のはずが、苦しくなってきますよね。

 

今のあまり気の乗らないお仕事が、本当にやりたいお仕事をやるための修行だったり、ひとつの過程とするならばいいけれど、

 

それだけしか、お金をいただけない、こういうふうにしか、求められてない、というのを考えると、もう辞めたくなってくる。

 

 

その苦しくなる原因のほとんどが、お客さん像のズレでした。

 

デザイナーさんでも、無難なデザインを作るだけじゃなくて、ほんとはもっと芸術で何描いてるかわからないようなデザインがしたい。

 

なのに、お客さんに求められるのは、無難なデザインばかり…

 

となると、それはそういう仕事しかないわけではなくて、そういう仕事を求めるお客さんが来られている、というかたちなのですね。

 

たとえば、アーティストのCDジャケット作りのお仕事なら?

むしろ芸術的な感性で描いて下さった方が喜ばれますよね。

 

デジタルアート、NFTのようなのが好きな方の方が喜ばれるかもしれない。

 

そういうふうに、ブログで自分の描きたいものを出していったら、実際に海外から、NFTアートで買いたい、という方が何人も現れたデザイナーさんもいらっしゃいます。

 

 

自分の本当に届けたいことで、お仕事を良い流れで循環させていく。

そのために、理想のお客さん、たった一人に向けて、その人のための場や在り方にこだわったり、そういう人がいらっしゃるような場所で宣伝したり、ということをぜひ、大事にしてみてくださいね。

 

お読みいただきまして、ありがとうございました。

 

関連記事:

明日の仕事もなかったお店が変われた「日記」とは・・・

 

 

 

 

 








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