人生に、風待ちの豊かさを ~天の時、地の利、人の和

空飛ぶ引きこもりライター千聖(ちさと)です。

易経などにももちいられている東洋思想に、「天の時、地の利、人の和」という言葉があります。

 

それを私が学ぶ未来型の竹川さんは、

 

天の時、というのは、時は今みたいな感じで、それは、天をあおいで時を見る。星を見ながら、暦を見ながら。

地の利は、地の恵みみたいなもので、地が利してくれているおかげで収穫ができるし、木の実がなったりする。

人の和は、人同士が争うことなく、一緒に生きることによって、豊かになっていく。

 

と解説してくれました。

この3つも和を以って貴しとなすだよ、と。

 

私はこれを聴いて、何か物事を急いたり、力づくでなんとかしようとしているとき、川の流れに逆らって人生を歩んでいるような気がするとき・・・

それは、人だけで、もっと言えば自分ひとりだけで、なんとかしようとしているとき、天の時や地の利を無視しているときかもしれないな・・・と感じました。

 

何かやりたいことのために、コツコツと積み重ねていくこと、夢中になっていくこと、それが結果はたからみると、努力している、と見えるような状態になること、それはすごく大切なことだと想う。

だけれども、なんていうか、人の力だけで、この世界は成り立っていない、もっと、天の時だったり、地の利の力もお借りしながら、自然のなかで、生きるように・・・そのおかげさまで、と感じながら生きていくことで、豊かさが降り注いでくるような、有難いな、という感覚になるなと感じています。

 

例えば、文章がスランプのときも、机の前でなんとかしなきゃなんとかしなきゃ、と考えるよりも、自分がパワースポットだと思う川に行ってぼーっとしたら、ふとひらめいて、書けてしまうときのように。

 

都市部にいるとなんでも時間通りで、

なんでもが人間の思う通りにやろうと思えばできてしまいます。

たとえば、電車とかも、もちろん時間通りにではなくて、遅れることもあるけれど、それは人身事故だったり、機械の故障だったり、やはり人の範疇のもの。

 

だけど田舎の電車に乗ると、動物がぶつかってきて電車が遅れたり、雪で立ち往生したり。

それは人の手を離れていて、それを時間通りにしようとすることの方がおこがましいように感じる。

 

ハンググライダーで空を飛ぶ時もそれを感じることが多々ありました。

良い風が吹かなければハンググライダーは飛び立つことができず、急いて無理をしようとする人は例外なく、山に突っ込んでハンググライダーを故障させたり怪我をしてしまったりしていました。

 

だから、風をつかまえるのがうまい人ほど、急がない。

亡き師匠もそうで、風が悪くなるのを風よりも早く察知して、珈琲飲もうや、という感じで言っていました。

 

のんびり風待ちをして、ただ、待つだけ。

人の手にできることなんてなにもなく、時を弁える、という感覚で。

 

でもその方がうまくいくということを、自然の厳しさと美しさとともに教えてもらいました。

 

 

だけど都会にいると、いつの間にかそれを忘れて、

人の手だけでどうにかできると思う、その感覚がきっと、人を苦しくさせるのかもしれないと感じます。

 

人の手にできることなんてほんの少しで、時間も効率も、考えたって本当はどうにもならない。

 

だけど、一番良い風が吹いたときに、いつだって飛べるように備えて準備しているからこそ、うまい人たちはいつも鳥のように空を舞っていました。

 

だから、何もしないわけではない。

田舎の電車の運転手さんだって、時間通りに人を運ぶことを真剣に考えてくださっている。

 

だからこそ、予期せぬ何かあった時にも、それぞれがそれぞれの最善のみちで、遅れないときよりも遅れた時の方がいい想い出になるくらいの感覚で私たちを運んでくれる。

 

私がこの文章をひらめいて書いてしまうくらいに。

 

 

人生はきっとそういうもの。

人間だけでなんとかできるというものではない。だから、なにかあっても、のんびり風待ち。

でも、その時がきたら飛び出せるように、自分の一番を準備しておく。

 

そんな感覚なのかも、しれません。

 

お読みいただきまして、ありがとうございます。

 

 








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