引きこもりの偉人が教えてくれた最高の家【散歩マーケティング】
先生である竹川さんが京都にセミナー・コンサルに来てくれた際に、下鴨神社を散歩しました。
下鴨神社は小川が流れていて森に囲まれているので、散歩するにはおすすめの場所なのですが、そこで、かの有名な「方丈記」の作者、鴨長明が方丈記を書きながら晩年暮らしていたという庵が再現されている場所を発見しました!!
それが思いのほか、引きこもりの最終形態ともいえるような場所だったのでご紹介いたします。
こちら!
中はどうなっているかというとちょっと見づらいですが・・・
囲炉裏と、寝そべることが出来る場所、あと水とか汲んでおくものかな?
ちょっとした縁側もあります。
五畳半、とのことなので、四畳半神話体系の四畳半よりも若干広い、くらいの1軒屋・・・・
私の父が昔、学生時代だったころお金がなかったらしくて、お風呂もトイレもついてない(共同)部屋を借りた、と言っていて、それがたぶんこういうのだったと思います笑
そしてこれで私が感動したのが、この建物、なんと移動式なんです!!!
これは、神社とかって20年に1度、建物を作り替える遷宮ってありますよね。それをヒントに作られたもので、ばらして持ち運んだら好きな場所に移動できる・・・
そういう庵だったのです。
一点にとどまれない引きこもり
私はいままで、宮崎出身で、京都、神奈川、京都と移動していたりとか、あと車でよく各地を旅したりしていて・・・住んでいる場所も長くて4年で、あんまりひとところにとどまってない感じです。
しばらくしたらまた京都から出ていくかもしれない、いや、でなくても、違う場所に住みたくなるかもしれない・・・
なので、家を買いたい、という欲求があんまりなくて・・・
もし広い家に住んだら、掃除が大変じゃないですか?あと広すぎると幽霊でないか心配になったりとか、家を出るときに鍵を何度も確認してしまうところがあるので、家じゅうの鍵を何度も見て回るのは大変すぎます・・・
それでじゃあどんな家に住みたいかな、と思ったときに、思い出すのがいつも、ミッキーマウスのアニメです。
なんというタイトルかわからないのですが、家がいつでも車に変形して、移動できるような感じの話でした。それがすごく子供ながらにわくわくした覚えがあります。
って探してたらあったーー!!!これですーー!!!
この影響で前はキャンピングカーとかあこがれて、ハンググライダーの師匠が持っていて、ハンググライダー練習場に放置されているキャンピングカーに寝泊まりしていたりしていました。
でも放置されているキャンピングカーには、ダニがいてさされて、時々湿疹が出るようになってしまったので、その憧れはなくなったのですが・・・笑
なのでいまは、キャンピングカーには住みたいとは思わないけれど、ただ、いつでも身軽に移動できる引きこもりでありたい、と思っています。
たとえば京都を拠点に、1か月だけ北海道に行くとか沖縄に住むとか。最近は土地が余っていることもあって、一軒家を安く貸し出してくれるところとかもあって、もっともっとこれからはそういうのを手軽にやりやすくなるんじゃないかなと思います。
その話をお客さんにしたら、お客さんも転々としていたい、とおっしゃっていたので、そういう気持ちをお持ちの方ってもしかしてもっとたくさんいるのかもしれない、と感じました。
でも、引きこもりも定住しない生き方も
だけど、そんなこと言っていたら、一般常識的には何言ってんの?
という感じになりがちですよね・・・
やっぱり定住せずに移動している友人とかは、けっこうみんなに、大丈夫か?あいついまどこにいるんだ?みたいな感じで心配されていたりしています。
友人は心配するだけなのですが、世間的には意見を言われたりすることもあると思います。
でも、これからは、インターネットを活用してどこにいても、どんな場所でも、インターネットさえつながれば、お仕事ができる時代になってきています。
移動式庵でも、持ち運びのWi-fiにすればどこでだってインターネットが使える!
でも、世間的にはそれって・・・
と、もしも世間体や、生き方に不安になったのなら、今に残る有名な書物を書いた昔の偉人さんも、そんな生き方していたんだった!ということを思い出していただけたらなと思います。
ちなみに鴨長明は、朝廷で天皇に和歌を献上するようなすごく偉いポジションまでのぼりつめたのですが、そのポジションを捨てて、この方丈の庵をつくり、京都の北の山奥に引きこもりました。
(その背景には、現代でいえば身内同士の遺産相続の争いに巻き込まれたりなどもありました。)
そのときのことを、当時の人は
「うつし心ならずさへおぼえ侍し」
→気が狂ったのではないかと思った、と言っています。
狂人扱いされたのですね笑
いつの世の中も、常識とは違う行動をすれば狂人と言われる・・・
それでも、鴨長明は、自分の生きたいように生きる道を選び、このような穏やかな庵で、紫色の藤の花が咲き乱れるのを眺めたり、ホトトギスの声をきいたり、ひぐらしの鳴く声をきいたり、雪にしんと沈む時間を楽しんだりしながら、物書きをして、余生を楽しく過ごしました。
いろいろ言ってくるひとや、常識とは外れることを批判してくる人もいるけれど・・・
でもそれは何百年経とうとも変わらなかったのです。
だったら、世の中の常識にまどわされず、自分の好きなことをやっていった方が、本当に本当に生きたいと思える場所で、生きたいように生きることができる。
鴨長明の方丈の庵は、そんなことを引きこもりの私たちに教えてくれているなと思い、ここに残しました。
何かしら参考になるところがありましたら、とてもとても嬉しいです。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
自分にしかできない魔法を探しに
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