「普通」と反対方向に歩いてみたら【散歩コラム】

千聖です。

私は最近、京町あるきをしています。

 

引きこもってお仕事の最大のデメリットは

運動不足で、

山籠り竹川さんに、今年の1日の目標歩数は

3000歩ですと伝えたら、

 

えっ…それくらいの運動量で大丈夫ですか?

と心配されたくらいでした。

(竹川さんは1日8000歩あるきます)

 

 

そういうのもあって京都のまち、

せっかく住んでいるのだから、

徒歩でしか行けないところにでかけてみよう…!

 

と、歩きはじめました。

 

 

でも私が行くのは金閣寺とか清水寺とか祇園とか

いわゆるな有名な場所ではなく…

 

京都の人からも、えっそれどこですかと

言われるような人のいないところです…

 

 

公園の中をつっきると、

奥の方にひっそりと階段があって

そこを登ると、

 

石の塀が続く細い道、

さらにゆくと、

 

どこに連れていかれるかわからないような裏路地、

そこを山に突き当たるまで進み、

川のそばを歩く…

 

みたいなことをしています。

 

 

昔は人に合わせて生きることが

なによりも大切でした。

 

いかに人に変にみられないようにするか

はみ出さずに生きられるか

まわりの人から浮かないようにするか…

 

そんなことばかり日々考えていて

人の輪の中心には行けなくても、

はみ出しものにはならないようにならないように

 

 

人の目を気にして気にして気にして

 

 

そのうち自分というのは一体何色なのか、

わからなくなってしまうくらい

それでも、はみ出さないことがなによりも大事でした。

 

 

その生き方だとたしかに、

当たり障りなく、衝突もせず生きられたけれど

 

ただ、顔に笑顔という仮面を、

はりつけて生きるみたいでした。

 

 

でも…ふつうの人が行かないところ、

ふつう選ばない道を歩いてみて想うのは、

 

ふつうの人が行かないところに行くと、

同じようにふつうの人が行かないところが好き、

という方に出会えるのだということでした。

 

 

京町あるきも、山の方に突き進んでいくと、

私と同じように根暗そうな男性ふたりが、

川のせせらぎをながめながら

穏やかに歩いているのがみえ、

 

そしてすれ違った時に何気なく聞こえた会話が、アニメの話だったのです。

 

 

色々、わかりすぎる…!!!

 

 

ブログの世界も、私は本当は、こっちに行きたいんだ…!

と、仮面をどこかに置いて、

本当の自分の姿で歩き出したとき。

 

 

どうして今まで出会えなかったんだろうと

こんな方々に現実世界で早く出会えていたなら

こんなに悩まなかったのにと、

 

泣きそうになるくらい素敵な

あなたのような人と出会うことができました。

 

 

常識や義務感の仮面をつけることよりも

ねっころがっていてもいいし

昼寝しててもいい

遅刻しててもいいし

スマホをぽちぽちしててもいい

しゃべらなくて黙っていてもいい

 

想い想いに好きなことをして、

好きなことを語り合ってていい。

 

誰かの好きなものを否定したり

嗤うひともいないし

ネガティブな発言をしてもそれがマイナスイオンですねと言ってもらえる

 

先を歩く先輩も、

まったく人と目を合わせないような雰囲気の方で

その人はすごい実績を出していた人なのに

それを鼻にかけたりとかも全然なかったり

 

社長なのだけれども

失敗談の方を嬉しそうに語ってくれたり

今月ピンチなんですよと言っていらっしゃるときのほうが活き活きしてたり

 

なんだか、変な場。

でも、居心地がよかった。

 

 

そんな場では、私も一言もしゃべれなくても

 

誰にも気づかれないうちに

さりげなく開いていく梅の花のような温かさで

迎え入れてくれました。

 

 

自分の本当に生きたい生き方で歩いたら

そういう本当に居たい場所に出会うことができるんだ・・・、

と気付くのです。

 

 

だから、もしいま、

今の場所が、うまく息が吸えなくて

苦しい気持ちなら、

 

 

本当にやりたかった方向へ。

 

 

それがたとえ、人と違うみちだったとしても

踏み出していい、

人と違うことをしても、ひとりぼっちで孤独になったりしない。

 

むしろ心の奥底から、

出会えてよかったと想える場と世界を、

見ることができるとお伝えしたいなと想います。

 

 

 

追伸

歩くといえば、

私の実家宮崎では、曽祖母が歩くのことを

「さるく」と言っていました。

 

「そんなさるきまわって」

 

意味:そんな歩き回って(どうするの、もう少し落ち着きなさい)

 

と子供の頃、よく言われていました。

 

 

これは方言だと気づいていたのですが

(鹿児島出身の母が使わなかったのもあり…)

 

 

いちばん衝撃的だったのが、

「からう」です。

 

荷物をからう

 

など、「背負う」の意味なのですが、

これが方言だと気付いたのは、

大学時代、京都に来た時だったので…

 

実はサンタさんはいなかったくらいの衝撃を受けました。

 

 

いまでも、からう、普通に使ってしまうので、

ん?となってくださった方には、

ぜひ普及しようと想います…笑

 

でも、ん?とならなかったとしたら

出身地が近いとわかる、

そう考えるとなんだか秘密の暗号のようで

SPY×FAMILYです。

 

いつも、ありがとうございます。

 

 

普通じゃない道のあるきかた

 

 








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