好きなことを仕事にしたら、お金は諦めないといけないのかな

 

——— 好きなことを仕事にしたら、お金は諦めないといけないのかな ———

 

 

その日、ある場所を訪れた私たちは、トトロを見た。

 

ブルーベリーをもいで、食べる庭

かつての面影を残す小さなブランコ

使われなくなったトラクターや、タイルをしきつめた洗い場

草のトンネルのみち

 

入ったそこは、もうなくなってしまった祖父母の家のにおいがした。

 

 

そこでおせいべいを食べながら、私たちは何気ない話をしていた。

そのうちのひとりが、うとうとしはじめて、そのまま深い眠りに落ちていった。

 

「いい感じの空気になってたんですね」

「そうですね」

 

そんなのんびりした会話をする竹川さんと私に、もうひとりの人は、びっくりした様子だった。

そしてどこかまぶしそうに、寝ているその人を、見ていた。

 

夏の日差し

扇風機

せみの声

寝息

 

やがて、夕立のように、ぽつりぽつりと

言葉がこぼれていった。

 

それは、誰かひとりのものというより、

ここにいる誰もが、どこかで触れたことのあるような、そんな温度だった。

 

人とうまく関われない気がしてしまうこと。

届けなければいけないのに、どうしたらいいかわからなくなること。

 

好きなものよりも

求められるものを選ばなければいけないと思ってしまって

 

気づけば、うまくやろうとして、動けなくなる。

 

それでも、足りないのは自分の頑張りだと思って、

何度も何度も、重い足をひきずるのに。

 

 

——それでも、「その日」は、なかなか訪れない。

 

 

 

 

ふとあるとき。

 

 

竹川さんが、

田んぼのカエルみたいに、

ぽつりと、言葉を落とした。

 

 

 

ふいに、雨音がぴたりとやんだ。

 

 

 

「……私、」

 

 

すこしずつ何かが、立ち上がるように。

 

 

 

「————を、忘れていました」
 

 

 

そうつぶやいたその方は、なくしていた宝物を、ようやく見つけた子供のような目をしていた。

 

 

 

そして——

次の日から、その方のブログは、
なぜか、少しずつアクセスが伸びはじめた。

 

特別なことをしたわけではない。

 

やり方を変えたわけでもない。

 

ただひとつ、
あの日、自分の中の「前提」に気づいただけだった。

 

それでも、

毎週、1000PVずつ、
ゆっくりと、でも確実に、

現実が動いていった。

 

 

ここはただ、

そんな瞬間が、静かに起きてしまう場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———この続きのような場所

 

 

 

 

 

 

 

 








家で仕事をしたいのに、どうしたらいいかわからなかったときに

好きなままで、届くのかと、立ち止まったときに





――この続きが、気になったなら








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