昭和にいました。~お客さんの没入感が生まれる世界観とは~

3日目は、昭和にいました。
伝言板によると、昭和33年のようです。
むかしはケータイがなかったので、駅にこういうのがあり、恋人との待ち合わせに、ここに書き込んでいたのだそう。
でも自分の本名を書くと恥ずかしいので、自分たちにしかわからない暗号を決めて、とか
電話は家の電話しかなかったから、彼女の家に電話をして、親父さんが出たら、電話を切ってしまっていた、とか。
きっと、不便なことも美しかった時代なのだろうと想う。
そんな昭和で、未来型マーケティング勉強会が行われていました。
ここは新横浜のラーメン博物館です。
入口は普通の博物館なのだけれども、
階段をおりると、
そこは昭和の町でした。
この昭和の町並みを堪能しながら、いろんな名店ラーメンを実際に食べられるというコンセプトの博物館です。
なぜブログを活用して好きなことを仕事にするという未来型で、ラーメン博物館だったのか、というと、
ラーメンは、ラーメン街があるように、同じラーメンというジャンルのお店が密集していても、どのお店も繁盛している、みたいなことがよく見られます。
ライバルが近くにいても、共存共栄できるのですね!
何故そんなことができるのか。
好きなことを仕事にしようとするとき、すでにやっている人がいるから、だったり、もっと詳しい人がいるから、というところから、
今更書いても…と、書くのをやめてしまったりもするけれど、ラーメン街のあり方を活かすことで、共存共栄できるという、未来型マーケティングの観点からの勉強会です。
それで、中に入ったらいきなり、修学旅行のように、自由時間がはじまり、各自、好きなラーメンを食べてから、何時に集合で!
と、それぞれがラーメンを食べにいく。
ミニラーメンもあるので、2杯、3杯と食べ比べしました。
そして、この世界観の中にあるレトロ喫茶店で、なぜ、このお店を選んだのか、というのを話していって、なるほど、そういう理由で!そういう視点はなかった!とか
みんなそれぞれ、一番おいしいと思うお店が違ったというのも味わい深いです。
同じジャンルのものであっても、こだわるところが違えば、それぞれにファンがつくという、いい事例でした。
そしてもうひとつ、この場所を選んだ理由が、世界観です。
私もただ、ここがラーメンの博物館だけでは、未来型の勉強会の場には選びませんでした。
以前友人と行った時に、九州からわざわざ来た友人が観光に選んだのがこの場所で、なんで横浜でラーメンなんだろう。
見た目は普通の博物館だし、
とカオスで、何の前知識もなく入ったら…
いきなり昭和にタイムスリップしたので、度肝を抜かれました。
世界観って、こうやって作るんだ!
と、感動しました。
ブログでもよく、世界観が大事、と言われます。
でも世界観ってどうやって作ればいいのかわからなかった。
ちょうどそんな悩みの渦中のときでした。
だけど、この世界に来たとき、理解しました。
世界観は、作り手の妄想が暴走しているくらい、そこにワープしているくらい、妄想が鮮明で、本気でその妄想を現実にしようとするからこそ、生まれるものなのだ、と。
「作り手が没入するからこそ、お客さんは没入感になるんですよ」
と竹川さんが言ったけれども、本当にそうだなと思う。
視覚だけではなく、その時代にあった音がしていたり、そこで働くひとたちも、その時代にいて、
ここは夕暮れの街なのだけれども、お巡りさんが、昼の時間帯なのに、こんばんは、と挨拶したり
駄菓子屋のおじちゃんが、150円の駄菓子を買うと、150万円です、と言う。
昔よくあったジョークだけれども、
そういう発想って、その時代、その世界に没入していないと出てこない発想ですよね。
ああきっと、ここを作ったひとは、そして、いまここで働くひとたちも含めて、本当にこの世界が好きで、楽しくニヤニヤ作ったんだろうなぁぁと、そこにいくとすごく感じるのです。
楽しさとか、夢中になることとか、ブログもそうだし、仕事というものは、我慢したり、自分を押し殺したり、世間一般的にやらなければうまくいかない。
そんな気持ちが出てくる。
だから、需要があることや、流行、普通の自分を演じて苦しくなったり。
でも本当は、自分にしかできないことで、自分にしか書けないことで、自分にしか作れないことで・・・誰かに喜ばれたら、嬉しい。
だから、もっと自分の世界を表現していい。
もっともっともっと、誰よりも自分自身が、夢中になっていい。
それこそが、自分も人も幸せにすることが出来る方法、お仕事になっていく方法だよと
ラーメン博物館にニヤニヤしながら帰ったその気持ちが、その証明なのだと。
そんなことを、お腹いっぱい、感じていただけた時間だったのではないかなと想います。
さあ、未来に帰りましょうか。
おまけ
レトロ喫茶店で、みんなが頼んだもの
一番可愛かった「恋するソフトクリーム」
頼んだのは竹川さんです笑

自分にしかできない魔法を探しに

家に引きこもって好きを仕事する暮らしのはじめかた
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