役に立ちたいと思うなら、役に立とうと思うな

空飛ぶ引きこもりライター千聖(ちさと)です。

この話は、山籠もり先生竹川さんと、未来型メンバーさんが話しているときのことでした。

 

その方が本当にやりたかったことがあって、でもそれは、音楽のライブのように、リアルタイムで行われるもので、絶対に失敗できないし、失敗したくないようなものでした。

 

でも、来て頂いた方に満足していただきたい、喜んでいただきたい、役に立ちたい。

 

だけれども、役に立ちたいと思えば思うほど、何ができるのか、となってきて、怖くなる、先に進めなくなるんです・・・と。

 

そんな時に竹川さんは、

 

「役になんか立つわけない」

 

と、言いました。

その方がぎょっとされたのを感じて、場に緊張感が走りました。

私もZoomの画面越しに、手汗がびっしょりです。

 

役になんか立つわけないの真意とは

でも、竹川さんはそんなことを気にしないというか気づかない笑

いつものように気にせず続けます。

 

役に立とうと思わないでやりたいことやってたら役に立つ

ずっと役になんか立たないと思ってやったほうがいい。それは自分の承認欲求だから、いらない。ゼロにはならないけれども、役に立たなかったらどうしようと思い続けたほうが楽。

それで役に立たないことがあったら、相手のせいにしたりできるから、人質。なくならないけれども、何の役にも立たない。けど、俺はやりたいんだ、という方が大事。

 

その結果、役に立つ。

こち亀の両津さんも何の役にも立たない、大失敗ばかり。でもみんなの笑いのネタになる。

 

役に立ってないようなことをやったら役に立ってると思いませんか。

だから、役に立つようなことは承認欲求。

 

竹川も、何かの役にたったら良いなと思う。嬉しいなと思ったら、これはもう自分のエゴなので、そういう状態じゃない時の方が、変な下心とか全部消えるから、結果的に印象に残る。

役になんか立とうと思わなくていい。

 

かといって好き勝手やるじゃなくて、役に立たなくてどうしようと思って動かないのなら、役に立たないかもしれなくても動いた方がいい。

 

いるだけで役に立ってる。

 

その方は、何かハッとしたような感じでした。

 

そしてそのあとその方はどうなったか・・・

そのやりたかったことの当日、ものすごく自然体で生き生きとされ、そして、来てくださった方の前で、すやすや寝てしまうくらいな感じの、ものすごい自然体を発揮されました。

 

でも、その寝えている場面が、来てくださった方の一番魂に残る出来事となりました。

あれがあったから、ものすごく気づきがあった・・・と、そうおっしゃって、本当に喜んで帰っていかれました。

 

まさに、居るだけで、お役に立たれた。

寝ているだけでお役に立たれた。

 

ものすごく輝いていた。感動しました。

 

私も、いつもから回るときは

私も、お役に立ちたい、という気持ちはいつも出てきます。

私の場合は、お役に立てない瞬間があると死ぬ、と思っているような節があるので、動けないというよりも、いつもやりすぎてから回ってしまいます。

 

いま、私も、運動不足解消と、リアル未来型町家カフェの庭の手入れを自分で手入れできるようになりたい、やってみたかったこと、ということで、庭師の仕事もしているのですが、そこでも、空回りが爆発しました。

 

ちょうど退職が重なり、人が一気にいなくなったタイミングがあって、少人数でたくさんの現場をこなさないといけなくなったことがありました。

私は、ものすごく慌ててしまって、色々考えて動くものの、先輩がやってほしいことと真逆のことをやりまくってしまいました。

それで、ものすごく遅くまでやるはめになってしまい、迷惑をかけまくってしまいました。

 

それでも先輩は、こんなに遅くまでやってもらって申し訳ない、と謝りました。

どうして。私のせいなのに。

 

ものすごい罪悪感でした。

ああ、お役に立ててない、迷惑ばかり、足引っ張ってばかり。

学生時代、友人から、ふざけて、頭弱い子、と書かれたガムテープを貼られたことを想い出します。

 

もっとお役に立てるようにならなきゃ、デキる人にならなきゃ、もっともっと考えて考えて考えて・・・・

 

そんなときでした。

 

ぐきっ

 

 

急いでやろうとして、飛び越えた生垣のむこうに縁石があったことに気付かず、バランスをくずして、変な方向に足が曲がってしまった。

剥離骨折でした。

 

 

そのあと1ヵ月以上休むことになってしまいました。

その方が余計に迷惑かけてるじゃないか・・・

 

と思って落ち込んでいたけれど、忙しい時期のはずなのに社長も先輩も、仕事のことは気にしなくていい、ゆっくり療養してくださいね、と言ってくださり、復帰した私を、みなさんは本当にあたたかく迎えてくださった。

 

ちょうどそのあたりで、

「役に立ちたいなら、役に立とうと思うな」

 

という話に立ち会いました。

それは、私のことでもありました。

 

もう一つの物語

そこから、私は、もう、私は何の役にも立たない、ということを受け入れることにしました。

私ってけっこう、初動1か月くらいはいい感じで捉えられることが多いです。

でも、だんだんポンコツが露呈していく感じ・・・・だから、どんどん評価が下がっていく感じなんです・・・。

 

期待してくれていたのに、失望されていくような感覚がすごく伝わってくるのです。

それが怖くて、いつも新しい場に行くと、デキる人の仮面をつけてしまうんだなって。

 

でも、デキる人にならなきゃ、と思っている間、私は違う人になろうとしている。

だけど、そうじゃないよねって、てきぱきできる人じゃない。メールのお返事だって、悩むときは、3日かかってようやく言葉が出て送れたりするくらいです。3日坊主だし、考えすぎて止まってしまう。細かいところが気になる。

 

テキパキと真逆の立ち位置にいるくらいだよ。

 

だけど、竹川さんは教えてくれた。

その方が教えてくれた。

自然体の、居るだけで、お役に立てるその美しさを。

 

じゃあ、私が、居るだけでお役に立てる状況ってなんだろう?

と考えたのですね。

 

それが、テキパキと真逆だけれども・・・最後の掃除の仕上げです。

遅いけれども、最後の仕上げを任されたら、誰よりもきれいに仕上げたい気持ちがありました。この仕上げは、文章でいうと、文章校正みたいなものでしょうか。

 

私は、誤字脱字を見つけるのがめちゃくちゃ得意なのです。

 

それと同じように、最後、葉っぱ1枚残さず仕上げることが好き。

神社のお仕事だと、葉っぱ1枚残さず、ということが言われるらしいのですが、元神社のお仕事のひとに、神社で働いていました?と聴かれたくらいでした。

家のお風呂場とかも、カビとり掃除とか、ハマっちゃったら時間を忘れてやっちゃう・・・汚いのが一気に綺麗になるのを見るのが好きなんですね~

 

急ぐ現場のときは、それは、やりすぎで遅い、ということになるから、いつもそれでこだわりすぎはよくないけれど、ただ、もし、最後任せる、と言われたら、それはもう、嬉々としてやろう、と。

 

そうやってやっていたら、先輩も私の活躍どころをつかんでくださったみたいで、そういう最後の仕上げを任せて下さることが増えました。

だいたい終わったところは先輩は確認しにいくけれど、私がやったところは確認しないくらい、信頼してくださったのも伝わってきました。

 

それは、私がただ、思わずやっちゃうこと。

頼まれてもいないのにやっちゃうようなこと。

こうしなければ、お役に立てないとか、そういう気持ちを超えて、ただ、私が好きだから、やっちゃうこと。

 

そういうことで、気付いたらお役に立てている、と感じられたなら、それはすごく、なんていうか、息がしやすい。生きやすいなああ、と、気付きました。

 

テキパキ、デキることだけが、お役に立てることだということしか考えになかったなら、決してたどり着くことがなかったもの。

でも、本当の意味でお役に立てるのはきっと、役に立とうという気持ちでやってるわけじゃないような、自分にとって当たり前のところに、あるんだと思う。

 

 

それが、

 

「役に立ちたいと思うなら、役に立とうと思うな」

 

でした。

 

お読みいただきまして、ありがとうございます。

 

千聖

 

 

 

 

自分を、見失いそうになったなら。

 

 








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