はじめての確定申告のはなし~白色申告
今年はコンサルのお客さんにも確定申告が必須になってきそうなので、千聖が確定申告で苦労したことを備忘録としてお届けいたします。
そもそも、確定申告とは?なぜ必要?
普通に一般的な会社員として生活をしているだけだと、「税金」といえば思い浮かべるのは、「消費税」ですよね。
毎日の買い物にダイレクトに含まれる税金なのですごく身近なものです。
でも、そのほかにもたくさんの税金を支払っているのだということに、会社員を辞めてから気付きました。
会社を辞めた時に払わないといけなかった税金
・住民税
・国民年金
・国民健康保険
いずれも、会社が半分負担してくれたり、給料から天引きで引かれるので、正社員として生活している時には全然意識しないですみました。
でも、会社を辞めるとなると、これらを自分で払わなければいけなくなります。
・住民税 ⇒ 前の年の所得をもとに決まる
※所得とは、個人事業主の場合、収入(売上)から必要経費を差し引いたお金
会社員の場合は、1年間で得た給料のこと。源泉徴収票で言うところの「支払金額」が収入、それに対して給与所得控除を差し引いたもの。
・国民健康保険 ⇒前年の所得をもとに計算
このサイトで計算できますhttp://www.kokuho-keisan.com/
会社員時代の場合は、「社会保険」に入っています。負担金額の半分を会社が負担してくれています。
会社を辞めたら、「社会保険を継続」するか、「国民健康保険」に入ることになります。
社会保険と国民健康保険の違いhttp://5kuho.com/html/chigai.html
「社会保険を継続」の場合は、
・2年まで
・保険料金は、退職するときに払っていた金額の2倍になる(半分は会社が負担してくれていたため)
というのが大きな特徴です。負担が大きくなる分、社会保険の時のメリット(扶養家族の分の保険料がタダ、傷病保険がある など)をそのまま引き継げます。
ご家族がいらっしゃる場合は、社会保険を引き継ぐ方が、メリットが大きいかもしれません。
ただし、退職後20日という短い期間の中で申請しないと受けられませんので、早めに近くの役所に行って相談してみてくださいませ。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g6/cat650/r315
一方、国民健康保険も、保険証をもらわないといけないので、区役所に行く必要があります。手続きをすると、役所からこれだけ払って下さいという支払用紙が届くので、それをもとに収めていったら大丈夫です。
・国民年金 ⇒ 定額、その年によって変わる
今の年金額を知れるサイト
http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150331-02.html
会社員の場合は、厚生年金というものに入っていて、会社が、自分が払うべき金額の半分の年金を負担してくれています。その分だけ、厚生年金に入っている会社員は、多くの年金額を将来受け取ることができます。
⇒国民年金だけは、退職後、収入がない場合は免除してもらえます。
ハローワークで失業保険(失業した時にもらえるお金)を受ける時に、国民年金と国民健康保険に入る手続きなどを一緒にしてくれるので、その時もらう用紙で、免除申請ができます。
こんな感じで、おさめる税金の金額は、その人の「前年の年収」で決まっているのですね。
なので、年収を申告しないと、正しい税金額をおさめることができなくなってしまいます。
申告しなければお金を払わなくてすむだろうと放置すると、ほんとは経費で落とせたはずの金額まで余計に請求されたり、テレビでよくある「脱税騒ぎ」になったりします。
また、独立起業しているアフィリエイターの場合は、税金をおさめているということ
=収入の証明
ということになります。
なのでそれをもとにクレジットカードを作ることができたり、お金を借りたりすることができます。税金おさめた方がいいです!!
税金を安くできる!!経費という仕組み
例えばこんな感じ
・旅費交通費 ブログネタを探しに行ったらその旅費や交通費代
・交際費 お客さんとの食事代など
・通信費 ネット代など
・コンサルティング料 コンサルで支払った料金
・研修費 ブログの収益をあげるためのセミナー代など
あとは、住んでいる場所と仕事場所が同じであれば、部屋の何%分かを経費として落とせたり、光熱費代も経費にできます。
この辺は私もまだまだ勉強不足ですが、そういうこともあるんだ!と覚えて頂ければと思います。
さらにさらに!!まだまだ引いてくれる「控除」という仕組み
さらにまだまだ、経費的な感じで、年収から引いてもいいよ!というお金があります。
それが社会保険料など「控除」と呼ばれるものです。
・国民健康保険料
これも、年収から差し引いてよいお金になります。
・国民年金
ここにご注目!!!
国民年金なんて、老後もらえる保証なんてないし、払っても意味ない・・・
と思いがちですよね。私もそう思っていました。
でも、「払わない」という選択は不可です。
払わないで無視し続けると、財産差し押さえになって、口座凍結したりします。
なので、払わないということはできない!
でも、これ、経費的な感じで、年収から引くことができるんです!!!
つまり、将来の老後のお金を、国に預けながら、税金対策にもなる優れもの!
おさめていて損はないと思います。
・基礎控除
青色申告の場合 ⇒ 38万+55万もしくは65万(電子申告すると65万になる)
白色申告の場合 ⇒ 38万
※会社員または、開業届&青色申告承認書を出していない人は、自動的に「白色申告」になります。
よくきく、主婦でパートの人は、103万の壁を超えないように・・・というのは、103万の壁を超えると、夫の扶養から外れてしまうためです。
なのですがここでご注意をば!!103万の壁は、「どこからから給料をもらっている場合」に限ります。
アフィリエイターは、「給料をもらっている」わけではないので、103万の壁ではなく、38万以下までに、年収をおさえなければなりません。
つまり、
アフィリエイトで得たお金-(経費+国保・年金などの控除額)=38万円以下
にしていくことが、扶養に入れる条件なのでした。
ここまでまとめたら、あとは申告するだけ!!いくらから確定申告する?
フリーランスの場合、所得が38万を超えると、確定申告が必要になります。
所得とは、収入‐経費(控除はのぞく)のこと!
なので、
年収50万ー経費20万=30万ならしなくてOK
年収50万ー経費10万=40万 やったほうがいい という感じになります。
申告は、次の年の2月くらいから申告ができます。
例えば2016年分の確定申告をしたい!となったときは、2017年の2月くらいから申告が出来ます。
その年によって申告できる日は変わりますが、2月15日くらいから3月15日くらいまでが多いようです。この日付を過ぎると確定申告できなくなるので、ご注意ください!!!
その年の正確な日付は国税庁のホームページhttps://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kakutei.htm
で確認してみてくださいね。
申告するために必要な書類
ここまで仕組みを知っておけば、あとはどの紙に書けばいいのー?!というお悩みですが、それは大丈夫です!!
国が、こういう便利なものを導入してくれています
https://www.keisan.nta.go.jp/h28/ta_top.htm#bsctrl
この「作成開始」というところを押して、指示通りに入力していくと、
ここまで読んでくださったことを念頭に進めていけば、意外と簡単にできますよー!
あと、これが足りていません!というような表も最後に作ってくれます。
⇒独立起業されている方の場合は、この表にて、社会保険控除証明書というのが必要だと言われたのですが、それは、社会保険の控除額を入力する項目に入力していれば、必要ないです。
ただし、「国民年金」だけは、実際におさめていますよ!という証明書が必要です。この証明書は、年末か、翌年の1月あたりにはがきで送られてくるので、なくさないようにご注意をば!!そして原本を出す必要があるので、コピーをとっておくといいですね。(2017年は、私は10月までのしか届かなかったので、その場合、11月12月に支払った分は、支払った領収書の添付が必要です)
そして、確定申告日付内に、最寄りの税務署に持って行くだけ!!!
(最寄りの税務署がどこかも、作成していくと教えてくれます)
マイナンバーカードがあれば税務署に行かなくても確定申告できる(電子申告)
マイナンバーカード&それを読み込むカードリーダーがあれば、自宅のパソコンだけで、確定申告を終わらせることもできます。
ただし、マイナンバーカードがどんなふうに管理されているか良く分からないので、私はむやみに、マイナンバーを画面に入力したりはしないようにしよう・・・と思っています。
相手のパソコンがセキュリティ万全でも、自分のパソコンも万全かどうかは分かりませんので、今はまだ慎重になりすぎるくらいでいいと思います。
→最近は、私は電子申告しています。青色申告だと電子申告の方が控除額が大きいため。
3年くらい電子申告していますが、特に問題が起きたことはないです。セキュリティもけっこう色々工夫されていました。
郵送でもOK
1度だけ郵送でやりました。自分で書類管理できる人は郵送もおすすめです。
はじめてのひとは、書類に不備があるかもしれないので、直接持っていく方が確実です。不備があると教えてくれます。
そこで色々仕組みがわかるので、次から郵送にしたりなどで色々できますよ!
また、確定申告期間中は、税務署に税理士さんとかもいるので、相談することもできます。
一番大変なのは、自分の経費計算
ということで、いかがでしたでしょうか?
意外と確定申告そのものは、あんまりめんどくさくないです。
税務署は混んで2時間待ちとかそんなイメージだったのですが、私は3月3日の午前中に確定申告に行ったところ、15~20分くらい並んで終わりました。
そんな感じで、意外と身構えなくて良かったかもと思いました。
ただしめんどくさいのが、「経費の計算」です!!!
なので今のうちから、経費になるお金は、家計簿をつけておくのをおすすめします。
エクセルとかで
〇収入の欄
・グーグルアドセンス
〇経費の欄
・旅費交通費 ブログネタを探しに行ったらその旅費や交通費代
・交際費 お客さんとの食事代など
・通信費 ネット代など
・コンサルティング料
・研修費 ブログの収益をあげるためのセミナー代など
〇控除の欄
・国民健康保険
・国民年金
・もともとの控除額
の欄を作ってメモしておく習慣をつけておくと、とっても楽ですよ!
参考になりましたら、幸いに思います。
会社員の人は、源泉徴収票があればあとはほとんどいらないようですね。
早めに表を作っておくといいですよー!
ちなみに青色申告の場合は・・・
白色は、この月にこの経費がいくら、この経費がいくら、という感じで月ごとで書けばよかったのですが、青色だと、日にちごとで書かないといけないのが大変です。
そうなってくると管理がめんどくさいので、私は会計ソフト「やよいオンライン」を使っています。
自動で色々表を作ってくれるので、かなり便利です。
白色の仕組みが分かれば、青色も何となくわかるので、まずは白色申告からはじめて、青色申告に挑戦する流れでやっていくのはおすすめです。
確定申告することで、その年が実際にどうだったのか、ちゃんと利益になっていたのかなど見直す機会にもなります。
めんどくさい仕組みのようですが、慣れると意外と簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね!