会社を退職するきっかけ「会社という組織で働くことの意味」

https---www.pakutaso.com-assets_c-2015-08-TSU863_daishizennigenjitu-thumb-1000xauto-18972

前回のお話はこちら

 

ある日、完全に無気力で仕事をして、一日が終わろうとしていた時、上司に呼び出された。何かやらかしたのだろうか。

もはや何を言われても、動じない気分だった。動じないと言うよりも・・・・もう、なにもかもどうでもよかったのかもしれなかった。

 

しかし、だからといってその言葉まで受け入れられるわけではなかった。

「今月の長期休暇のことだけど」

「はい」

「あまりに業務に差支えがあるので、長期休暇は出勤してもらうことにしました」

 

・・・・?

 

一瞬何を言われたのか理解できなかった。

「わかったわね」

「は、はい・・・・・」

 

それだけ言い残し、鞄をつかんで、颯爽と帰っていく上司。上司の机の前には、呆けた私だけが取り残された。

 

 

特になんか、重大なことが起こったわけではなかった。

ただ、休みがなくなったという現実がつきつけられただけだった。

傍から見れば、きっと些細なことだったのだと思う。

そんなことで辞めるなんてと思われても、仕方がないかもしれない。

 

 

けれども、その出来事は、私にとっては、何かが切れるには十分だった。

 

 

 

その時に初めて知ったのだ。

私が、何のためにその会社にいたのか。

何のためにそこで働いていたのか。

 

 

仕事が好きだから?

給料がいいから?

働かなければ生活していけないから?

正社員にはもう為れないと思うから?

 

どれも違った。

 

 

 

休みが多いから。

 

ただ、それだけの理由で働いてたのだと、その時ようやく気が付いた。ただ、休みの為だけに、今まで何もかも我慢した。嫌いなのに、やってきた。何の目的もなく、ただ無気力で迷惑ばかりかけて。

それなのに。出した「居る理由」が、「休みが多いから」。

ただ、それだけだったなんて。

 

 

その問題の長期休暇のあと、私は上司に、退職届を提出した。

人生を変えた、浅はかで幼稚な決断

退職届はあまりにも唐突で、色んな仕事を投げ出した私は、先輩たちから呆れられた。最近の若者はという言葉が聞こえる気がする。幻聴なのか現実なのかは分からない。

私はその状況に耐え切れず、仕事の引き継ぎを終わらせて、人での足りない仕事場へ応援に行きたいと願い出た。人の足りない仕事場とは、「介護」の仕事のこと。年がら年中人が辞めていく上に、その時期はちょうど、インフルエンザが流行る時期。

職員がバッタバッタと休むとんでもなく忙しい時期だった。

私の届けはあっさり受理され、2年働いた仕事場には、突然行かなくて良くなる。

 

毎日高層ビルを見上げるたびに、胃のあたりが締め付けられていたというのに。

なんだ。

こんなにあっさりなんだ。こんなにあっさり、私は要らなくなる。こんなにあっさり。私がいなくても今まで通り回っていく。

 

こんなにあっさり違う景色を見る日が訪れる。

人生を変えるのは、こんなにも簡単だった。

退職届け、その後

介護の仕事は大変だけれど、今までも仕事柄何度も応援に来たことがあったし、私は好きだった。

だから最後の3ヶ月は、とても充実した日々だった。同じ会社でも、仕事によってこんなに違う。もちろん体力的にはきついけれど、それでもこんなに心から笑えるような仕事もあるんだと。

仕事を辞めても、介護の仕事は人手不足。仕事に困ることはないと思った。だから私は、もう小説を書けなくてもきっと、大丈夫とも思えた。

 

でも、しばらくたった時から、なぜだかまた書けるようになってきたのだ。
書きたいことが自然とあふれてきて、自由に真っ白な紙に私の想いが綴られていく

書いているだけでほんとに時間なんてどうでもいい。

ほんとに、幸せ

 

私はひたすら書いた。

ちょっとたどたどしくなっているけれど、それでもこんなに私の心は叫んでいた。

ああ、やっぱり私書くこと好きなんだな

諦めたくない

心の底からそう思った。そう思えたことは果てしない喜びだった。

 

もう二度と、この気持ちを、この想いを、この書きたいという、
大好きだと言うこの気持ちを手放したくない。

毎日毎日書き続けていたい。
ほんとうに、最初はただそれだけで良かったはずだった。

叶わないと思っていた。それは私にだって分かっていた。

 

でも、せめて書くことを、好きでいたままでいたかった。好きなことを好きなままでいたかった。

 

細々と書き続けて、夢を見ていられるのならば、それだけでよかったはずだったのに。

でも、それすら叶えられないならば。

 

変えるしかない。
それがきっかけで、
探し出した方法が、インターネットビジネス、

アフィリエイトの世界だったのです。

 

つづく








  5mail
好きなことを諦めずに生きていく



  5mail

  5mail

  5mail

  5mail

  5mail

  5mail

  5mail


関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。
  • コメント (0)
  1. この記事へのコメントはありません。

miraigata yumenofurumiti

生きづらい人が自分にしかできないことを仕事にする魔法使いになる学び舎

12の月の言の葉が、家に引きこもって ずっとやりたかったことを叶える特別な時を届ける定期便  未来型*夢の降るみち 時…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る